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②靴下デザイナー 【職業別 夢への道-わたしはこうしてなりました!】

子どもたちに人気の職業に就き、県内外で活躍している人に、その職業を志したきっかけや、夢を実現するために努力したこと、仕事のやりがいなどをインタビューします。

 女の子に人気の職業、デザイナーは、様々な分野で活躍しています。例えばパパ、ママ、子ども、誰もがほぼ毎日身につけている“靴下”も、デザイナーたちの作品です。今回は高岡市に本社を置くレッグアパレルメーカー「助野」の商品企画部に所属する近藤沙紀さん(25)に話を聞きました。

−デザイナーに興味を持ったのはいつ?

  私は長野市で育ちました。昔から絵を描くことが好きで、最初は絵描きになりたいと思っていました。高校の進路を考え始めたころから、ファッションにも興味がわいてきて、ファッションで有名な文化服飾学院(東京)などの系列の文化学園長野高校に進みました。

  高校2年でコースを選択するとき、「ファッションの道に進みたい」と母に話すと「その世界は甘くない」とアドバイスされ、母と同じ看護師を目指して医療看護コースに進むことにしました。母を見て看護師という職業を尊敬していたので。

―どこで方向転換を?

  3年の初めまでは、看護系の大学か専門学校に進学しようと思っていました。病院実習にも行き、看護師の作業効率を上げるため物の配置の変更や、患者さんの気持ちを和らげるための装飾や空間の改善をレポートにまとめ、先生からは「別の世界でも能力を発揮できそうだね」と言われました。文化祭では、生徒が運営するファッションショーに取り組み「やっぱりファッションは楽しいなぁ」と思い、母に進路を変えたいと相談したんです。すると「国立で、家から近いところで」と言われ、富山大学の芸術文化学部に入学しました。

―高岡で就職したのは?

  大学で街づくりに関わるゼミやサークルに参加したことが大きかったです。その活動を通して地域で活動するさまざまな人たちと知り合うことができました。東京の企業に就職するという選択肢もありましたが、今あるコミュニティの中で仕事をしたいと思ったんです。靴下は老若男女すべての人が使うアイテムです。消費者の趣向に合わせて、柄や素材・履き心地をデザインできるところが魅力的に思え、今の会社への入社を決めました。

−商品企画部の仕事を教えてください。

 市場調査を基に提案書を作成し、絵型、素材探し、コスト計算、サンプル作りのための指示書、履き心地などのチェック、パッケージや販促物のデザインを行います。また、どのような理由で販売価格を設定したかも提案しなければなりません。見た目のデザインだけでなく、値段・素材・工程をまとめてコーディネイトすることにやりがいを感じます。

−印象深い仕事は?

  一つ目は、有名雑貨店のプライベートブランド(PB)です。冷え性の女性に向けて、遠赤外線効果のある素材を使った靴下を提案しました。この商品は今も店頭に並んでいます。現在、大型商業施設のPBで、自分がコンセプトから考えた新しいスニーカーソックスを提案しています。デザイン性を重視しながらも、大量生産できるよう生産効率もしっかり考えました。

−仕事で心がけていることは?

  大学時代は、自分の個性を出すようにしていましたが、社会に出てからは市場のニーズに適したものを表現することが大事というふうに、考え方が変わっていきました。特に靴下は、消費者に響くよう分かりやすくデザインすることが大事だと思っています。

  私は好奇心のおもむくままに、いろいろなことを体験してインプットしていった結果が、今につながっていると思います。子育て中の皆さんには、子どもたちに、いろいろな体験をさせてあげてほしいです。インプットしていくと、いつかアウトプットする時がきます。その時が本人にとって大きなチャンスとなるはずです。

近藤さんがデザインした靴下