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子どものネット依存(2)生活への影響

昼夜逆転で学校欠席

 今回はネット依存症の種類と生活への影響についてお話しします。

【さまざまな種類】
 「コンテンツ依存」といわれるのは、長時間にわたってネット上の書き込みや動画を見ている依存症です。「ゲーム依存」は文字通り長時間ゲーム(とくにオンライン)をやり続けます。大勢と一緒に遊ぶため、その中でかっこよく思われたいという気持ちや、自分だけやめられないという“責任”が出てきます。またゲーム依存はめずらしいアイテムを得るために、課金(ガチャ)の問題も見られます。男子に多いと報告されています。

 「つながり依存」は、ネット上で友達を作ることが楽しく、自分のメールやブログへの返事が気になるために長時間ネットを使用したり気にしている状態です。またこの依存は無視やいじめなど人間関係の問題や、個人情報の流出などが報告されています。比較的女子に多くみられます。


【現実への興味減る】
 次に生活習慣と社会面(学校生活)への影響をお話しします。生活習慣への影響としては、1日に3~5時間以上のネット利用(遊ぶため)をしていると、寝る時間が遅くなります。また、ネット機器からのブルーライトを浴びているため睡眠の質が悪くなり睡眠不足になります。日中にあまり活動しなくなり、夜に(ネットで)元気に遊ぶことを昼夜逆転といいます。オンラインゲームで夜10時ごろから午前2~3時まで遊ぶゲームが人気のようです。しかも夜のゲームで仲間を作ると、友人関係から簡単にはやめられないようです。

 昼夜逆転の生活が続くとその後は学校へ遅刻、欠席が目立つようになります。その結果、学校での成績が低下します。このように社会面(学校生活)での影響が出てくるとネット依存症になった可能性が高いです。ネットやゲームが生活の中心となり、現実の生活や友人には興味が減り、注意に対してイライラしたり攻撃的になります。

 ネット依存症になると自分の現実の人生がどうでもよくなります。その結果、自分が行きたい学校への進学やなりたい仕事に就くのが難しくなります。子ども時代は人生にとって大事な時期です。大事に時間を使ってほしいと思います。次回は「ネット依存と脳研究」です。(富山大大学院医学薬学研究部疫学・健康政策学講座助教 山田正明=やまだ・まさあき)



◆プロフィル◆


 やまだ・まさあき 1978年生まれ。富山医科薬科大医学科卒業。社会医学系専門医協会指導医、日本消化器内視鏡学会指導医。2014年から現職。専門は生活習慣病や医療制度など。趣味はサウナ、旅行、英会話。

2018年12月18日北日本新聞・webunより