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⑨「びんかんちゃんは、私のいとおしいパートナー」イラストレーター太田知子の【敏感さは宝物 ななとひよこママのHSC子育て】

480万部を突破している「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二真生会富山病院医師ら著、1万年堂出版)シリーズのイラストをはじめ、子どもを描いたかわいいイラストが人気の太田さん。プライベートでは、ちょっと敏感な心と体を持つ二人の子どものママでもあります。日々の子育ての様子を楽しい4コマ漫画とエッセーでお伝えします。

 

 一雨ごとに風が冷たくなって、北風が肌を刺す季節になってきました。
冷え込んだ野外を歩くときは、私はいつも、温かい物を想像しながら歩いています。 「この間作った、あごだししょうが鍋、おいしかったなあ……」 。すると、想像力が豊かすぎて、本当に温かい汁の味が口の中いっぱいに広がり、五臓六腑にしみわたり、実際にポカポカしてきます。 これも、HSPである私の特技だと思っています(笑)

 さて、先日、1万年堂出版から発売された『HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!』 は、大好評を頂いているのですが、この本を描きながら、実は、私自身が、とても癒やされていました。 今回は、その話を少しだけ紹介します。

 この本には、「びんかんちゃん」というキャラクターが出てきます。 この子は、HSP、HSCの頭の中にいる子なのですが、わがままを言って周りを振り回してばかりなので、みんなはとても迷惑します。

 さらにびんかんちゃんは、大切な自分の体も振り回して、クタクタにさせてしまいます。 体は、「本当はこんなことしたくないのにー」と言いながら、びんかんちゃんの思うままに行動しなければいけません。 そんなわがままな子なのに、なんだか不器用で、いとしくて、憎めなくて……。 描いているうちに、なんだかかわいく思えてきました。

 自分に厳しいHSPは、自己肯定感が低くなりがちですが、悪いところも全て引っくるめて愛するのが、自己肯定感を育てるということ。

 これまで私は、HSPという気質の、よい面ばかり見るようにしていたけれど、悪い面もすべて含めて、好きになってきたのです。 悪い面というのは、0か100の極端な思考に走るところ、すぐカッとなるところ、ささいなことに落ち込むところ、人の目を気にしすぎるところ、人に見られるのが苦手なところ、パニックになるところ、ネガティブなところ……、などなど。 でもそれも、私のかけがえのない、個性。 まあいいじゃないですか。 と、少し余裕をもって、見られるようになりました。

 ちなみに、このかわいい暴君は、今も私の中で、「締め切りのある原稿はストレス!」と文句言っていますヨ!(笑) 私は、悪いところもすべて引っくるめて、自分の中にいる「びんかんちゃん」という、 いとおしいパートナーを、一生大事にしていきたいと思います。

 

◆太田知子(おおた・ともこ)◆

1975年、東京都生まれ。
主に子どものイラストを中心に描くイラストレーター。
小学生と中学生の2児の母。
著書『子育てハッピーたいむ ななとひよこの楽しい毎日』1~3
『りんごちゃんと、おひさまの森のなかまたち』1~5
『HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子!』