メニュー

子育ての悩み 話せば気持ちが軽くなる! “親学び”リーダー 月1でサロン開設

小中学校で開かれることの多い「親学び講座」を、気軽に体験できる場ができました。幼稚園教諭で親学び幼保推進リーダーの深山敦子さん(富山市)ら3人が立ち上げた子育てサロン「ほっとけーき」です。

8月から毎月1回、富山市の総曲輪レガートスクエアで開いており、親学びの体験ワークショップや親子で楽しめるイベントなども行います。次回は10月30日(日)を予定し、深山さんは「乳幼児、小中学生の親はもちろん、子育てに関心ある人なら誰でも参加してほしい」と呼びかけています。

サロンの準備をする深山さん(右奥)ら=総曲輪レガートスクエア​​​​​

コロナ禍 悩み話す場が少なく

サロンを運営するのは深山さんと石黒幸恵さん(富山市)、柴垣幸正さん(同)。いずれも親学び幼保推進リーダーや小中推進スーパーリーダーなどを務め、学校などで保護者向けに開かれる講座で進行役を務めてきました。

講座ではイライラへの対処法やスマホやゲーム問題などをテーマに、参加者たちは自分の悩みを話したり、他の人の話を聞いたりし「悩んでいるのは自分だけじゃないと分かり、ほっとした」「これまで誰にも相談できなかったので、話せてよかった」などの感想が寄せられてきました。

柴垣さんが進行役を務めた親学び講座=2019年11月、富山市内
講座の様子はこちら>>>

しかし新型コロナウイルスの感染拡大で、学校では授業参観を中止したり分散して行ったりし、保護者を一度に集めないようにしたことで、親学び講座も中止が相次ぐように。そんな中でも行われた講座では、時間が足りなくなるほど話が盛り上がったといい、石黒さんは「コロナ禍で人と会う機会が減り、誰かと話したいという気持ちも膨らんでいる。親学びの必要性をあらためて感じた」と振り返ります。

また保育園はコロナ禍以前から、保護者が集まる行事が少なく、親学びが普及していない現状もあり、深山さんが「地域に関係なく、参加できる場を設けよう」と呼びかけ、3人でサロンを開設することにしました。

校区関係なく集まれば より話しやすい雰囲気に

深山さんらは、サロンならではのメリットにも期待しています。一つは校区に関係なく人が集まるため、初対面の人が多くなること。「知らない者同士だからこそ、話せることもある」と言います。また「不登校やいじめのエピソードは、個々のケースと結び付けられてしまう可能性があり、学校では扱いにくい。サロンならその心配はなく、どんなテーマでも話し合える」と話します。

各地の親学び講座で進行役を務め、サロンにアドバイザーとして加わる水上雅博さんは「仲の良い友達とばかり話していると、考えが凝り固まってしまう。またネット情報に頼って『書いてある通りにしているのになぜ…』と悩む人もいる。サロンでいろんな人と話すことで、様々な考え方あることを知り、何かヒントを得てほしい」と話しています。

子育てサロン「ほっとけーき」

10月30日(日)14:00〜16:00
11月13日(日)14:00〜16:00

日程は総曲輪レガートスクエアのホームページなどでお知らせします。

場所:富山市の総曲輪レガートスクエア まちなかサロン
費用:無料
定員:12人
申し込み(メール):kosodate81@gmail.com
子どもと一緒に参加もOK

 

親学び講座とは

県が作成した学習プログラム(親を学び伝える学習プログラム)を使って進める参加体験型講座です。プログラムには、乳幼児期、学童期、思春期別にさまざまなエピソードが描かれています。

例えば
・2人の子育てでイライラしてしまうお母さん。小学生のお兄ちゃんばかり怒ってしまい、子どもが泣いて言うことをきかないと、何もかも嫌になってしまいます。

・小学6年生の娘にスマートフォンを買い、使い方について約束事を決めました。しかし半年がたち、ルール違反が目立つように。

・中学2年の息子は、学校から帰ると無言で自分の部屋へ。ドア越しに声を掛けても「うるさい、あっち行け」。どうしていいか分かりません。
など、子育て中の“あるある”が満載です。

他の人の意見は否定せず、互いに話を聞き合うのがルール。話し合いで答えを出すわけではねく、不安を和らげたり、気付きを得たりすることにつなげています。

コノコトの連載【お悩み別 親学び&リフレッシュ講座】はこちら>>>