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⑮スマホで社会とつながる実感/インスタグラマー 大西蘭さん(コノコトレポーター)【ワーママ わたしの選択】

「仕事と家庭のバランス」。この言葉に、もやもやを抱えるワーママは多いかもしれません。今回は、悩みながらも、自分らしいバランスを見つけた女性たちを紹介します。

県内のお出かけやグルメ情報などをインスタグラムで発信する富山市の大西蘭さん。インスタの平均フォロワー数が100~1000人ともいわれる中、1万8000人ものフォロワーを持っています。結婚前から継続して使用しているアカウントで、旧姓で活動中の大西さんに、ご本人お気に入りの「やまふじぶどう園」(富山市婦中町)の素敵なカフェで、お話を聞きました。

幼稚園に通う2018年生まれの男の子と2022年2月生まれの女の子のママ。SNSに力を入れる理由の一つに「孤独に陥りがちな子育て中に、スマホ一つで社会と繋がることができるから」とその魅力を挙げます。

フォロワー1万8000人

大学在学中から地方テレビ局のリポーターとして活動し、卒業後は新潟や東京などのテレビやラジオでお天気キャスターやアナウンサーとして活動していました。結婚後は夫の仕事の都合でシンガポールでの暮らしも経験。2021年8月に家族で故郷の富山に戻ってきました。

「富山はつまらない、行くところがない」「やっぱり東京が楽しい」。若い頃はそんなふうに思っていたといいます。

しかし、いざ富山に戻り、子どもと一緒に出かけてみると、意外なほどに楽しかったそうです。「自然が豊かで、なんといっても息子が大好きな電車が街中を走っているんですから」と笑顔を見せます。

そんな毎日のお出かけ先や富山のおいしいものを撮影してインスタにあげると、たくさんの反応が返ってきました。投稿を重ねていくうちに「せっかくなら本気でやってみよう」という気持ちが高まり、2021年秋頃から運用に本腰を入れ始めました。

まずは分析ツール「インサイト」を細かく分析し、どうしたら多くの人に自分の投稿が届くのか研究しました。例えば、同じ投稿でも自分の写真を出すと、リアクションが良いことが分かったそうです。これは、他の人の投稿と差別化が図れるほか、親近感がわいたり、実名で発信される情報ゆえに信頼感が高まったりするのではないかと考えています。

また、東京ではなく富山という地方を拠点としていることが、かえって武器になるというアドバイスも受けたといいます。その結果、当初2000人だったフォロワーは1万8000人まで伸びていきました。フォロワー数が増えることで、少しずつ物品提供を受けてPRするような「仕事」の依頼も舞い込むようになったそうです。

とはいえ、「まだまだ収入が少なく、仕事として語るのはおこがましいレベルなのですが…」と控えめに話します。

富山の良いところ探す

SNSを使った仕事は時間も場所も選ばない。小さな子どもと離れる必要もない。「いつでもどこでもスマホ一つでできます」。

子育て中、特に出産直後は外出もままならず、どうしても社会から取り残されたような孤独な気持ちになりがちです。しかしインスタを通して家族やママ友以外の人々との交流が生まれると、社会とつながっている感覚が得られるといいます。

投稿のために、積極的に富山の良いところを探すようにもなりました。今は家族みんなが富山での暮らしを楽しんでいます。

企業のアカウントを見て「もっとうまく使えばいいプロモーションができるのになぁ。もったいない」と残念に思うことも多いそうです。「富山を盛り上げたい」という気持ちも強く、将来的にはママたちのグループを作り、インスタを使って情報発信するような事業に挑戦したいと考えています。