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「いつごろから、プロを目指すようになったのでしょうか?」辻井いつ子の【子育て相談室】

辻井いつ子

質問 いつごろから、プロを目指すようになったのでしょうか。(40代ママ)

 

辻井 私はもともと、伸行をプロのピアニストにしようなんて、大それたことは考えていませんでした。ただ、私はずっと「伸行が彼らしく生きるには、どうすればいいだろう」と考えていました。だから、幼い伸行がピアノに夢中になったのを見て、伸行がピアノに打ち込めるように応援し、二人三脚で歩んだのは、ごく自然の成り行きでした。
ただ、伸行が10歳の時、国内有数のコンテスト「ピティナ・ピアノコンペティション」で金賞を獲得し、実力を確かめることができたことは大きかったと思います。

編集室 それでも親にとっては、大きな覚悟が必要です。 

辻井 私はある程度のレベルに達していて、本人が好きなことなら、夢を追いかけるのもいいのではないかと思います。伸行の場合は、ピアノが好きという気持ちがものすごく強く、その姿を見ていたら、もしピアニストになるレベルでなかったとしても応援し続けたいと思いました。
主人は「もしプロになれなかったらどうするのか」と心配していましたが、私は「その時はその時。何か資格をとって違う道に進んでもいい。まだまだやり直しはきく」という考え方でした。
私は楽天的なところがありますが、たぶん「このままやっていって大丈夫?」なんて不安を抱えながらやっていたら、思いは遂げられない。「絶対にうまくいく」と強く思ってアクションを起こせば、うまくいくと信じています。

コメンテーターの皆さんへの相談、アドバイスへのご意見、また「うちも同じですよ」「うちはこうしてちょっと良くなりました」など共感やアドバイスなど、あなたの声をお待ちしております。ご意見はこちらから

 

辻井いつ子 (つじい・いつこ)

ピアニスト辻井伸行氏の母、ラジオパーソナリティー

1960年、東京生まれ。フリーアナウンサーとして活躍後、結婚。
1988年に長男・伸行氏が生後まもなく全盲とわかり、絶望と不安のなか、手探りで子育てをスタート。生後8カ月で伸行氏の音楽の才能を見つけ、プロのピアニストへと二人三脚で歩む。2009年6月、アメリカで開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、伸行氏は日本人初の優勝を果たす。

現在は、自身の経験をもとに全国で講演活動を行う。
主な著書に、伸行氏が演奏する10曲が収録されたCDと、それぞれの曲にまつわるエピソードを書いた本がセットになった『今日の風、なに色?CDブック』(アスコム)がある。

公式サイト「辻井いつ子の子育て広場」http://kosodate-hiroba.net