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「毎朝、子どもの支度に時間がかかり大変です」辻井いつ子の【子育て相談室】

辻井いつ子の部屋

質問 毎朝、子どもの支度に時間がかかり大変です。(30代ママ)

 

辻井 伸行も子どもの頃は大変でした。靴下を履くのに30分くらい、かかってしまうんです。かかとを合わせるのが難しいらしく、履けないとイライラして機嫌が悪くなってしまいます。私は学校へ送迎をしていたので、家事をしながらお化粧と着替えを済ませ、小学校低学年まではお弁当も作っていました。こちらも焦ってきて、伸行をせかすと余計にイライラして泣いてしまう。だからと言って私が靴下を履かせると怒ってしまう。もう悪循環です。

ですので、ものすごく早く起こすことにしました。学校は歩いて10分もかからない場所だったのですが、家を出る1時間半前には起こして、支度をさせるようにしました。最初は私も同じ部屋にいて、その様子を見ていましたが、「そんなイラつくことないんじゃない」などと声を掛けることで、さらに伸行のイライラが募り、険悪な雰囲気になることがあったので、ある時から見るのをやめました。

「じゃあどうぞ、がんばってやってくださいね。私も支度したり洗濯物干したりしなきゃいけないから」とその部屋を離れたんです。その間にやることを済ませ、支度ができたころに見に行く。そしてボタンのかけ間違いなんかがあると「ちょっと、ここだけ残念だったね」なんて言いながら、直すようにしました。その方式にしたら、お互いストレスが軽減され、うまく準備できるようになりました。子どもは何でも一人でやりたがります。手を出してほしくなかったんですね。それから徐々に一人で身のまわりの支度ができるようになりました。

「うちも同じですよ」「うちはこうしてちょっと良くなりました」など共感やアドバイスなど、あなたの声をお待ちしております。ご意見はこちらから

 

辻井いつ子 (つじい・いつこ)

ピアニスト辻井伸行氏の母、ラジオパーソナリティー

1960年、東京生まれ。フリーアナウンサーとして活躍後、結婚。
1988年に長男・伸行氏が生後まもなく全盲とわかり、絶望と不安のなか、手探りで子育てをスタート。生後8カ月で伸行氏の音楽の才能を見つけ、プロのピアニストへと二人三脚で歩む。2009年6月、アメリカで開催された第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで、伸行氏は日本人初の優勝を果たす。

現在は、自身の経験をもとに全国で講演活動を行う。
主な著書に、伸行氏が演奏する10曲が収録されたCDと、それぞれの曲にまつわるエピソードを書いた本がセットになった『今日の風、なに色?CDブック』(アスコム)がある。

公式サイト「辻井いつ子の子育て広場」http://kosodate-hiroba.net