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(87)春のおすすめ野菜・アスパラガス【成長期の勝てる!体づくり】

スポーツ選手の栄養サポートや指導者向けセミナーを行う管理栄養士で公認スポーツ栄養士の舘川美貴子さんが、スポーツをする子どもたちや忙しい毎日を過ごすパパ・ママら、それぞれの世代に必要な栄養についてアドバイス。すぐに役立つレシピも登場します。

サクラのつぼみも膨らんできました。今回はそんな季節に旬を迎える食材をご紹介します。
春のおすすめ野菜「アスパラガス」です。

アスパラガスは、地中海原産のユリ科アスパラガス属に分類される植物になります。春~夏に出てくる新芽を食用としています。緑色で穂先のあたりが独特な形をしています。ポリポリとした食感で、炒め物、焼き物、揚げ物・おひたしなどにして食べられます。

アスパラガスに多く含まれる栄養素

野菜の中では、たんぱく質が比較的多く含まれています。

■アスパラギン酸
アスパラガスは、アスパラギン酸を100gあたり440mg含んでいます。アスパラギン酸は非必須アミノ酸の一種であり、体内では窒素代謝やエネルギー代謝などに関与するといわれています。アスパラギン酸の名前の由来は「アスパラガスから発見されたこと」が関係しています。

■ビタミン類
アスパラガスはビタミンA(βカロテン)、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンCなどを幅広く含んでいます。
その中でも、葉酸を多く含んでいます。葉酸はたんぱく質や細胞をつくる時に必要なDNAなどの核酸を合成する重要な役割があります。このため、赤血球の細胞の形成を助けたり、細胞分裂が活発である胎児の正常な発育に役立ったりするなどの大切な働きをしています。

さらに、ビタミンB12と協力して血液をつくる働きがあり、造血のビタミンとよばれています。


また、妊娠初期の女性が十分な葉酸を摂取すると、胎児において神経管閉鎖障害という神経管の発育不全になるリスクを減らすことがわかっています。

■ポリフェノール
ポリフェノールの一種である「ルチン」も含んでいます。ルチンはそばに多く含まれることで知られており、抗酸化物質として活性酸素の発生や働きを防いだり、活性酸素を取り除いたりする作用があると期待されています。

選び方・保存

選び方のポイントは、太くまっすぐ伸び、穂先が固くしまっているものになります。

保存は、冷蔵庫で穂先を上にして立てておいたり、水を入れたコップやペットボトルに根元をつけたりします。
濡らしたキッチンペーパーなどで根元を包んでからポリ袋をかぶせ、穂先を上にして立てて冷蔵庫で保存すると長持ちします。

冷凍保存する場合は、生のままか、軽く下ゆでしたものをラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存すると良いでしょう。長期の保存はできませんので、1週間から2週間で使いましょう。

次回は調理法についてお話をします。

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ)◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。