長年、受験が必要な中学校は富山大附属中しかなかった県内ですが、2005年に中高一貫の片山学園中学校が開設されたことで、中学受験への関心は高まりつつあります。ただ親自身が中学受験の経験がないケースが多く、何からどう準備すればいいのか分からないという人も。そこで子どもが片山学園中学に通う先輩ママ・パパ4人の方にお集まりいただき、受験のあれこれを本音で語っていただきました。
A パパ(県外出身)
B ママ(県外出身)
C ママ(県内出身)
D パパ(県内出身)
—受験をしようと思ったのはいつごろ? 自分たち親から勧めたのでしょうか、それとも子どもから?
A:うちは、生まれた瞬間からですね。もともと大阪にいまして、親戚の子どもが中学受験をしていました。受験をすれば、親からみても子どもからみても満足のいく学校を選べるという思いからですね。
B:私は九州出身なのですが、中学受験をして女子校に通っていました。すごく楽しかったので、そういう環境を子どもにも与えたいと思って。生徒は相手に干渉しない個々が確立した子が多く、足の引っ張り合いがなかったんです。そこが一番大きいと思います。
—では、親が子どもに勧めたということでしょうか。
B:洗脳ですね(笑)。幼稚園受験からやってきたので。
C:私自身は富山で育っているので、公立しか知らないんです。主人が県外出身でまさに中高一貫校出身です。全寮制の男子校で、すごく良かったと言うんですね。主人は受験するもんだろって感覚でした。
D:うちは、妻も私も富山出身なので、私立って感覚は全くありませんでした。子どもが小5くらいの時に「私立いったらダメかな?」って相談されて。私としては大反対でしたが、勉強するのにチャレンジはいいかなと思い、6年生の1年間で頑張って行けるならいいよという条件付きでやらせました。
—受験勉強は大変だと思うのですが、子どもがやっぱり受験をやめたいと言い出すことはなかったですか?
A:「勉強が嫌」ということはありましたが、「受験をやめる」と言うことはなかったですね。子どもの中で受験をしたいという思いが、ある程度できあがっていたのが大きかったと思います。
B:「遊びたい」と言ったときは、「遊んでもいいけど責任をもって勉強してね」「あなたが後悔しないならいいです」ということは、常々言いました。
C:親がゴールを明確にし、途中は子どもに任せる感じですね。
A:コースを外れそうになった時だけ、ゴールを再認識させてあげる感じですよね。
C:やっぱり子どもが通う学校のことなので、受験をやめたい、小学校の友達といたいと言えば、私はそうさせようと思っていました。
—ではいつぐらいから、どのような勉強をしておられましたか?
A:6年生の最初から塾に入りました。首都圏の受験では、4年生から入れるのが普通なのですが、富山の受験であれば最後の1年間でガッと頑張るケースが多いみたいだったので、それで間に合うだろうと思って。
C:だいたいそうお聞きしますね。うちも受験対応の進学塾です。
B:うちは5年生と6年生の間の春期講習を受けて、どうしようかなと考えて、夏休みから塾に通い始めました。
—塾はどのように選ばれたのですか?
B:塾生の多さですね。そこから何人ぐらい合格というデータが出ます。ターゲットにする学校の対策がとれる塾なのかどうかが、選ぶポイントですね。なので受験する学校によって選ぶ塾は変わってくると思います。
A:家の近くに受験対応クラスがない場合もあります。親が動ける範囲ですが、小規模のところへ行くよりは、大規模なところへ行かせて、みんなと交流した方がいいと考えて選びました。
C:塾に行くとそこで友達ができて、一緒に頑張ろうという気持ちになったみたいです。
【今後の予定】
②いくらかかる?
③親の覚悟とは?