メニュー

⑪家族の言葉 両立の力に/日本海ガス絆ホールディングス総務人事部総務広報グループ 橋本麻衣さん(36)【ワーママ わたしの選択】

「仕事と家庭のバランス」。この言葉に、もやもやを抱えるワーママは多いかもしれません。今回は、悩みながらも、自分らしいバランスを見つけた女性たちを紹介します。

小学5年の長男、小学3年の長女、昨年5月に出産した1歳の次女の3人の子どもを育てながら、仕事に情熱を注ぐ。

高校生向け講座にやりがい

4月に育休から復帰し、午前8時半から午後3時までの時短勤務をしている。社内の文書受付や管理のほか、会社が社会貢献の一環として進めるSDGsの取り組みについての広報活動も担当。

高校生を対象にSDGsの話を盛り込んだガスエネルギー講座を行った時には、「生徒たちが積極的に質問してくれて達成感がありました」と充実した笑顔を見せる。また職場では、全員が少しずつ他の人の仕事もカバーする体制になっていて、万全のサポートをしてもらっている。
 

20代半ばで長男を授かり復職した当時は、仕事と育児の両立に葛藤を抱えていた。ショールームPregoでの接客やイベント企画を担当し、チームでプライドを持って取り組んでいた。「仕事が面白くて仕方がありませんでした」。

ただ気持ちの切り替えがうまくできず、子どもと話をしていても仕事のことを考えてしまうこともあり、家族に申し訳ない気持ちが募っていった。そんな時、自身の両親が「うちらもいるよ」と言ってくれ、夫も「やりたいようにやればいい」と応援してくれた。

職場、家族の支えに感謝

今、自宅のカレンダーには、家族全員の予定がびっしりと書き込まれている。家族みんなで情報を細かく共有するためだ。帰宅後、子どもの宿題をみたり、習い事に付き添ったりするのは自分だが、父は送迎、母は料理などを手助けしてくれる。

町内活動やPTA活動にも積極的に参加し「異業種交流をしているようで楽しいですし、関わるコミュニティーが増えると心が豊かになります」と話す。また学校の急な用件には誰が対応するのかも決めている。「子どもの〝シェルター〟がたくさんあるのが良いですね」と話す。

日々、大切にしているのは「すみません」ではなく、「ありがとう」という言葉だ。職場のサポート、そして夫、同居する両親に、日々感謝しながら、充実した毎日を過ごしている。