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(59)DHA 脳によいわけとは?【成長期の勝てる!体づくり】

スポーツ選手の栄養サポートや指導者向けセミナーを行う管理栄養士で公認スポーツ栄養士の舘川美貴子さんが、スポーツをする子どもたちや忙しい毎日を過ごすパパ・ママら、それぞれの世代に必要な栄養についてアドバイス。すぐに役立つレシピも登場します。

16日から大学入学共通テストが始まり、いよいよ受験シーズンが始まります。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の受験生とご家族は、例年以上に体調管理に気を配っておられると思います。

身体も脳も健康に受験当日を迎えるため、今回はおすすめの栄養素、DHAについて説明します。

脳は60%が脂肪、残りはたんぱく質からできています。ですから脳をつくるためには、脂肪とたんぱく質をしっかり取らなくてはいけません

脂肪にも2種類、「不飽和脂肪酸」と「飽和脂肪酸」があり、脳をつくる材料に適しているのが不飽和脂肪酸、特にω(オメガ)‐3脂肪酸です。その代表が、青魚に含まれるDHA、EPAなのです。

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、主に魚油から精製されます。魚油にはEPA(エイコサペンタエン酸)も含まれ、青魚を食べると二つを一緒に取ることができます。

DHAは、もともと人間の脳細胞の脂肪の中に豊富に含まれており、特に「海馬(記憶・学習の機能をつかさどる部位)」に多くあります。

情報伝達機能を受け持つシナプス膜(神経終末)を作る材料になっていて、DHAが多いほど膜は柔らかくなります。そのためDHAを取る→脳の細胞膜が柔らかくなる→脳が活性化する→記憶力や観察力の機能がアップする、と言われています。

またDHAはミトコンドリアというエネルギーを作り出す部分の成分にもなります。DHAが豊富にあれば、脳は活発に働き、記憶能力や学習能力も増加します。
「DHAが多く入っている食品を取ると、頭の働きがよくなる!」と言われるのは、このような理由からなのです。
 
次回はDHAを多く含む食品と、効果的な食べ方についてお話しします。 
 

◆舘川 美貴子(たちかわ みきこ) ◆

管理栄養士、公認スポーツ栄養士
富山市生まれ。中京女子大学(現 至学館大学)健康科学部栄養科学科卒業。
日本スポーツ栄養学会評議員。学生アスリートやプロスポーツ選手の栄養サポートを行っている。