〝富山湾の宝石〟シロエビから海の問題を考える「トトタベローネ射水」は9月26、27の両日、射水市本町のクロスベイ新湊で開かれ、小学生の親子20組が参加しました。クイズを通してシロエビと富山湾について学んだ講座の様子を紹介します。
ぜひ親子で一緒にクイズに答え、シロエビ博士を目指してください!
★ゲスト解説者
【漁師】富山湾しろえび俱楽部発起人 縄井恒さん
【仲買・加工】孫七・川田水産 川田有二社長
【研究】県水産研究所 海洋資源課主任研究員 大場隆史さん
海洋資源課 研究員 勘坂弘治さん
※司会 アナウンサーの重原佐千子さん
>>>第1問~3問はこちら
>>>家庭で簡単シロエビ料理(シロエビの唐揚げ手巻き)
>>>家庭で簡単シロエビ料理(たこ焼き器で簡単&おしゃれ!シロエビのアヒージョ)
①耳利き
②目利き
③口利き
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答え②目利き
①10匹
②30匹
③60匹
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答え② 30匹
<解説>川田さん
シロエビは、海の中で元気に泳いでいるときは、向こうが透けて見えるくらい透明なので、グラスシュリンプとも言われています。ですが死ぬとすぐに白くなります。なので透明さで新鮮さが分かります。
1匹はだいたい2グラムぐらい。むきエビにするときには、新鮮なシロエビを急速冷凍して、解凍してから殻をむきます。そうすることで殻と身が離れて、むきやすくなります。早い人で1分間に40匹むく人もいます。
1キロのシロエビの殻をむくと、残るのはたった350グラム。65%は殻なんです。この殻を生かそうと、私たちの会社では殻を使ったせんべいも作っています。
シロエビは、昔は料理屋さんでしか食べられませんでしたが、今は回転寿司店にも、そして世界へも送られています。日本食ブームにのって、世界に普及する夢のある食材だと考えています。
① とりつくさないように気を付ける
② 生き物がすみやすいように環境を整える
③ 魚の子どもを育てて自然界(海や川)に放流する
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答え 全部
<解説>大場さん、勘坂さん
富山県水産研究所では、シロエビの資源管理を支援する調査研究をしています。
① 取り尽くさないようにするためには、今どのくらいいるのか、減っていないのかを調べています。それで漁師さんに少し我慢してもらえばいいのか、安心して漁をしてもらえばいいのかを診断します。
② 藻場(海の森)をつくり育てる活動もしています。海藻が茂る藻場は、生き物が隠れたり、卵を産んだりするとても大事な場所です。この藻場をしっかり守らないと、魚は減ってしまいます。そこで海に潜って調査し、藻場を育てる取り組みをしています。
また温暖化がすすむと、これまでの環境に適応していた生き物が住みにくくなってしまうので、温暖化に気を付けることも生き物を守るために大切です。
③ 魚の子どもを放流しています。魚は子どもの時に死にやすいので、この期間を人間が手厚く育て、少し大きくなったら海に放ち、海の力で大きく育てて、漁をします。富山県ではクロダイ、ヒラメ、エゾアワビなどを放流していますが、新たにキジハタやアカムツ(ノドグロ)など新たな種類の栽培漁業にも挑戦しています。
★「魚や海を守るために、自分にできることは?」
参加した小学生たちにも一緒に考えました。
・ごみのポイ捨てをしない。
・ごみを拾う。
・プラスチックのごみを減らす。
・ビニール袋をなるべく使わない。
・エコバッグ(マイバッグ)、マイボトル、マイ箸を使う。
・ポイ捨てをやめてもらうようにポスターなどで呼びかける。
・海や環境を守る活動に積極的に参加する。
みなさんも親子で話し合ってみてくださいね。