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⑦「ワールドリー・デザイン」名川絢花さん(34)【悩めるワーママ わたしの選択】

コロナ禍、急きょ始まった学校の臨時休校で、自身の働き方を見つめ直したというワーママは多いかもしれません。今回は会社の柔軟な対応を得て自分らしく働く女性を紹介します。

2拠点で仕事と子育て両立


 東京と富山を行き来しながら仕事をする「2拠点ワーク」を2016年から続けている。背中を押したのは社長の一言。「結婚で東京に移るという理由だけで仕事を辞めるのなら思い切って挑戦してみれば」

地域の魅力を発信

 川崎市出身。13年まで東京のテレビ番組制作会社に勤めていた。「取材が終わると相手とはそれきり」という仕事のスタイルになじめず、ワールドリー・デザイン(射水市、明石あおい社長)に転職した。母の実家がある縁が富山に目を向けさせ、まちづくりやデザインを通して地域の魅力を発信する仕事が心を捉えた。以来、商店街や地域の印刷物、大学のガイド本づくりなどに汗してきた。

 仕事が充実する中で決まった結婚。勝手に「どちらかを選ぶしかない」と思い込んでいただけに、社長の助言でもやもやが消えた。「結婚、子育てと環境が変わりやすい女性こそ、より多様な働き方が必要」と2拠点ワークに踏み切った。取材は富山、執筆や編集を東京でというのが日常になった。社員全員が女性という職場の理解は大きく、リモート会議もいち早く取り入れた。

働き方選べる社会大切

 昨年1月に長女を出産し、今年の4月に職場復帰するというタイミングでのコロナ禍でした。リモートワーク中心の業務に変わりはありませんが、世の中の在宅化が進み、理解が広がっていました。やむなく娘を膝に抱えて参加した社外のリモート会議では、画面越しに子どもをあやしてくれる人もいました。

 仕事は午前に集中して行い、午後は子育てや家事と並行して進めています。娘を寝かしつけながらタブレット端末で書類をチェックしたこともありました。改めて、ライフスタイルに合った働き方を模索できる社会が大切だと痛感しています。人々の理解や選択の幅が広がれば、輝く女性がもっと増えると思っています。