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「授業再開へ、体力・集中力が心配。今からできる準備は?」森昭憲先生の【子育て相談室】

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、臨時休校をしていた県内の小中学校で順次、分散登校が始まりました。2カ月間、自宅に閉じこもって過ごしていた子どもたち。授業をしっかり受けられるか心配の声がコノコトに寄せられています。県発達障害者支援センター「ほっぷ」センター長で、富山県リハビリテーション病院・こども支援センター小児科部長(児童精神)の森昭憲先生にアドバイスをもらいました。

Q.学校再開に向け、授業中ずっと座っていられるか、体力が落ちていないか不安です。何か準備できることはありますか?

 

メリハリのある生活に

 まずは生活リズムを戻すことから始めましょう。
メリハリのある生活を目指し、次のことに取り組んでみてください。

①起きる時間、寝る時間、食事時間、入浴時間をだいたい決める

 起きる時間は、登校時間から朝食や身支度などの時間を逆算して決めます。寝る時間は、起きる時間から本人のちょうど良い睡眠時間を逆算します。
 ※小学3年生以上なら、子どもと一緒に決めましょう。

②起きてから身支度する間と、食事時間にはテレビをつけない

 テレビがついていると、子どもも大人もダラダラしてしまう傾向があります。起きたらすぐに着替え、窓を開けて空気の入れ替えもします。

生活の中に運動取り入れて

③ラジオ体操を親子で一緒に

 ほとんど運動をしていなかったお子さんの場合は、「ラジオ体操第一」から少しずつ取り組みます。何日か続け、体が動くようになったら「ラジオ体操第二」も加え、さらに1日1回から2回…と回数を増やしていきます。


※ラジオ体操の動きが分からない場合は、インターネットに動画があります。中には椅子に座ったまま体操している動画もあります。
※ラジオ体操ができる体力もない時は、ネット検索などで、寝ながらできる体操を探して取り組むことから始めましょう。

④家の中の階段、アパートマンションの階段を昇り降り

 無理のない回数から。音楽をかけて行うのも良いでしょう。

⑤家の手伝いをする

 掃除、洗濯がおすすめです。本人の無理のない内容から始めましょう。

※外に出ても良い時は、散歩から始め、体力がついてきたら縄跳びなども取り入れます。

出来ることから、少しづつ、楽しく、を忘れずに。
運動は親子で一緒にできれば良いですね。
 

森 昭憲(もり・あきのり)

県発達障害者支援センター「ほっぷ」センター長
富山県リハビリテーション病院・こども支援センター 小児科部長(児童精神)・精神科部長  心理療法科長 

1970年生まれ。富山医科薬科大学(現富山大学)医学部医学科卒業。
内科、和漢診療を経て、精神科病院に勤務。あいち小児保健医療総合センター心療科、豊田市こども発達センター、愛知県立城山病院(児童精神・精神科)にて児童精神医学・発達障がい診療の研修。
2017年より富山県リハビリテーション病院・こども支援センターに勤務し、子どもの心の外来・精神科の診療を担当する。資格は精神科専門医・指導医、精神保健指定医