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「子どもがチームメートと仲良くなれず心配です」明橋大二の【子育て相談室】

明橋大二の部屋

質問「小学生の息子が、習い事のチームメートと仲良くなれず心配です。息子が他の子とはタイプが違うと言って毛嫌いしているようです。休憩もお昼休みも一人で過ごしています。

 

明橋 大人は、子どもというのは友だちと仲良く楽しく遊ぶのが、あるべき理想の姿と思っています。しかし大人はどうでしょうか。周囲の人と仲良く楽しく付き合っているでしょうか。グループがあったり、派閥があったり、その中でも対立があったりしますよね。大人ができないことを、子どもにやれといっても難しいと思います。

このお子さんは「タイプが違う」と説明しています。それなら逆に「タイプが同じ」と感じる子もいるはずで、これまで仲良くしてきたお友達もいたのではないでしょうか。たまたま入った習い事にいないだけということはありませんか。確かに、合わない人とも上手に付き合うことは必要なのかもしれませんが、まだ小学生です。大人のように神経を使わなくてもいいのではないかと思います。

現実には、タイプの合わないグループに入り、神経を使って疲れている子がたくさんいます。ボス的な存在の子に逆らうと自分がいじめられるので、本当は嫌なんだけどボスに合わせて他の子をいじめているということもあります。

子どもの世界は、ありのままで生きていていいのではないでしょうか。息子さんが教室にいる時など、習い事以外の様子をよく見て、「同じタイプ」と感じる子と話しているのであれば、心配することはないと思います。

編集室 子どもの友だち付き合いで悩んでいるママ・パパはたくさんおられると思います。先生が例を挙げられたように、友達と仲良く遊んでいるように見えて実は疲れていて、突然学校に行かなくなるというケースもあります。

明橋 完全に不登校になる前に、子どもは頭が痛い、朝の表情が暗くなる、遅刻しがちになるなど、いろいろなサインを出します。そのサインに気付いたら「何か学校でつらいことがあるんじゃない?」と聞いてみてください。早めに思いを聞き出し、よく聞き「大変だったんだね。それでよく学校行っていたね」と声をかける。すると子どもは気持ちがすっきりして「また学校行く!」となります。子どもにギリギリまで我慢させないよう、日々の子どもの顔をよく見て、サインに気付くことが大切です。

 コメンテーターの皆さんへの相談、アドバイスへのご意見、また「うちも同じですよ」「うちはこうしてちょっと良くなりました」など共感やアドバイスなど、あなたの声をお待ちしております。ご意見はこちらから

 

明橋 大二(あけはし・だいじ)

真生会富山病院心療内科部長、「子育てハッピーアドバイス」シリーズ著者
1959年、大阪府生まれ。 京都大学医学部卒業。 国立京都病院内科、名古屋大学医学部付属病院精神科、愛知県立城山病院をへて現職。
精神保健指定医、小学校スクールカウンセラー、高岡児童相談所嘱託医、NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長。専門は精神病理学、児童思春期精神医療。

【ひとコト】子どもによっては、新しい環境に慣れるのに時間がかかる子がいます。親からなかなか離れない子に「1年生なんだから、お兄ちゃんになったんだから、しっかりしなさい」とあまり言うと、より不安になってしまいます。
学校から帰ってきたら、子どもとしっかり話す、またスキンシップの時間を取ることで、がんばっている子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげてください。