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スケートボード女子・日本代表候補の中山楓奈さんの父に聞く【我が家の子育て 東京五輪スペシャル編】

東京五輪・パラリンピックまで半年を切りました。4年に1度の夢舞台を目指す選手のご両親は、どのような子育てをしていたのでしょうか。今回は日本代表候補のパパに聞く東京五輪スペシャル編です。

保育園時代に描いた父・洋志さんの似顔絵を手にする中山楓奈さん=富山市婦中町のJENNY

スケートボード女子・日本代表候補の中山楓奈(なかやま・ふうな)さん(中学2年生/14歳)
父・洋志さんにインタビュー


ースケートボードがしたいと言われた時はどんな気持ち?
 スケートボードには「不良の遊び」のようなイメージがありますが、私自身が若いころに少しやっていたので、それほど抵抗感はなかったです。でも職場で「娘がスケボーを始めた」と言うと、小馬鹿にされたのを覚えています。まだそんな時代でした。それが今では五輪の正式競技となり、若い子には「かっこいい」と特に海外で人気なようです。ここ数年で、スケボーのイメージが大きく変わり、驚いています。

ー親の立場で「危ない」と反対はしなかった?
今では大会で難しい技を決める娘ですが、実は怖がりで慎重な性格です。絶対に無理はせず、練習もよくするので、けがの心配や不安はありませんでした。それより何をしても長続きしなかった娘が、誕生日プレゼントに「自分の板がほしい」と言い、自分からやる気になったことが、親としてとてもうれしかったです。これまでプレゼントをせがまれたこともなかったですし。私は中途半端が大嫌いなので、やると決めた以上、頑張ってほしいと思いました。

ー家ではどんな様子?
 普通の中二ですよ。試合が続くと学校に行けない日もあるため、家では必死に勉強しています。親が寝た後もやっているみたいです。ぐうたらしている時もあります。よく反抗期や思春期で娘と父がぶつかる場面もあると聞きますが、それはないですね。最近も、お世話になった方への対応が悪く、きつく叱ったことがありましたが、娘は反省していました。どんな立場になっても、言葉遣いや礼儀だけはしっかりしてほしいと思っています。

ー父としての苦労は?
 苦労と言っても、送迎などできることをしているだけです。東京での練習に、毎週のように夜行バスで往復したこともありました。よく「大変ですね」と言われますが、娘のスケートボードを見るのが楽しく、自分の方がのめり込んでいます。確かに、自分の時間や小遣いはなくなりましたが、毎日が充実しています。

ー夢の舞台へエールを。
 スケートボードを始めた当初は、五輪なんて夢どころか、考えたこともなかったです。最終的にどうなるか分かりませんが、今は目の前のことに集中してほしいです。中途半端にだけはなってほしくない。何事にも一生懸命に取り組み、「やればできる」と自信と勇気を持ってほしいです。努力は報われると思っています。さまざまなことにチャレンジし、スポーツでも勉強でも、進学でも仕事をする上でも、選択肢の多い人生を送ってほしいと願っています。

【中山楓奈さんプロフィル】
なかやま・ふうな 2014年5月にオープンしたストリートスポーツパーク「NIXS(ニックス)スポーツアカデミー」(富山市婦中町下轡田)で、小学3年生からスケートボードを始めた。2019年の日本選手権で初優勝。ムラサキスポーツ所属。両親、弟と暮らす。