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①逆上がり、後転、跳び箱を上手になろう【おうちで特訓 ママ・パパは名コーチ!】

学校生活の中で、子どもが苦手を感じることはたくさんあります。時間がたっぷりある夏休みは“苦手”を“楽しい”に変えるチャンス。各分野の専門家が、苦手な理由を分析し、ママ・パパが名コーチとなって指導する際のポイントや練習法を紹介します。

<きょうの先生> ハレア体操教室の福原渉太さん

 小学校の体育で、必ず授業に含まれている器械体操。上手にできる子を見て「苦手だな」と感じ、授業を楽しめない子も多くいると思います。しかし、なるべく早い段階で「経験」を積むことで必ず克服できます。

苦手の原因は、感覚不足からくる恐怖心 

 逆上がり、後転、跳び箱に苦手意識を持つ子どもに共通して言えるのは、“感覚不足”です。普段の生活でやらない運動を行うことは、怖いもの。逆上がりや後転は、見えない後ろの方向にひっくり返ることに対して、跳び箱は宙に浮くことに対しての恐怖心が原因となって苦手意識が生まれます。

成功体験の積み重ねが苦手意識をなくす!

 初めて取り組む場合には「挑戦して失敗するのが恥ずかしい」という意識から「僕はできない」という苦手意識が生まれる場合もあります。おうちでできる大切なことは、どんどん失敗をさせること。失敗もできるだけ褒めて、お父さんお母さんの補助を得ながら、少しずつ「やればできるんだ!」という成功体験を子どもに積ませてあげましょう。

 

逆上がり

逆上がりは、「上方移動運動」と「後方回転運動」の組み合わせです。

レッスン1
お父さんの手を握って、お父さんの体を蹴り上げながらグルッと一回転。後ろに回転する感覚を身につけるのに効果的です。最初は、お父さんの体を2回蹴り上げて回り、慣れてきたら1回で回れるようにステップアップします。

レッスン2
鉄棒を使っての実践練習

  1.  鉄棒より後ろに立ち、足は前後にチョキの形にします。
  2.  ひじは柔らかく曲げ、親指は下から握ります。
  3.  後ろ足を前に出し、その足で一気に蹴り上げます。 回転する時には「足が上がって、頭が下がる」感覚を大切にしましょう。
  4.  最後は、ツバメのポーズで手でキープ。

補助のポイント 最初は、背中をしっかり持って回転するイメージを持たせてあげましょう。蹴り上げる力がついてきたら、徐々に支える時間を短くしていきます。

 

後転

後転で大事なポイントは「順次接触」と呼ばれています。腰→背中→肩→頭が、順に床に接触することで、勢いよく回転できます。いきなり背中からドンと着くと、スピードが落ちて上手く回転できないので、ちゃんと順番に着けているかを見てあげましょう。

レッスン3

  1. 体育座りの状態をキープして、頭の着く状態まで、ゴロンゴロンを繰り返す。
  2. 少しできるようになったら、座った状態からゴロンと寝転がり、最後は補助をしてクルッと回転します。一人でやる場合は、回転の途中で足を上に向けてまっすぐに伸ばし「背倒立」で終わるという方法も効果的です。

補助のポイント 最初は、両方の腰を持って回転をアシスト。慣れてきたら、お腹と腰に片方ずつ体を添える程度で、自分の力で回る感覚を覚えさせましょう。

 

跳び箱

大事なのは、走る→蹴る→引き寄せるのリズム。

レッスン4

台に乗って、両手を前につき、体を引き寄せます。
お父さんの背中を使った馬跳びでも良いので、手で体をグッと引き寄せる感覚を覚えさせましょう。

補助のポイント 「タ・タ・タ・ポン・ポン」のように、子どもが覚えやすいように、声をかけてリズムを作ってあげましょう。

 

 段階を経て、少しずつできるようになる練習をスモールステップと呼んでいます。まずは一つずつ課題に取り組んで「できた!」「楽しい!」という感覚を持たせることが重要です。
体操は全身を使う運動なので、体づくりに非常に効果的です。器械体操で苦手意識を持つと、「体育の時間が嫌い」となってしまい、その後の球技やいろんな運動を楽しむ可能性を閉ざしてしまいます。
経験を積むことで絶対にできるようになるので、あきらめずに親子で楽しく挑戦しましょう!

 

福原渉太
ハレア体操教室 理事長

体操競技歴16年。青森山田高校時代にはインターハイ、国体に出場。富山大学時代には全日本インカレも経験し、私立高校教諭を経て、昨年同教室を立ち上げる。現在は3歳から小学6年生までの児童に体操の楽しさを教えている。