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ママだけが頑張らない 子どもと片付け ライフオーガナイザー田中さん(富山)アドバイス

「子どもがおもちゃや学用品を片付けない」「宿題をしない」「物が増える一方」…。子育て家庭ならありがちな悩みを解決するには、子どもが取り組みやすい仕組みをつくるのが近道だ。2児の母であるライフオーガナイザーの田中由実さん(40)=富山市=に、「ママだけが頑張らない」片付け法を教わった。(文化部・中田真紀)

 田中さんは、小学4年の長男と幼稚園年少の長女を育てる。子育てしながらの片付けに悩むうち、「整理のプロ」であるライフオーガナイザーに興味を持ち、2016年に2級、昨年6月に1級の資格を取った。

■話し合って仕組みづくり

 自らの経験を踏まえ、三つの仕組みづくりを提案する。

 一つ目は「宿題と時間割(翌日の準備)はリビングで」。田中さん宅は2階に子ども部屋を設け、長男には自室の定位置にランドセルを置き、宿題もそこでするよう促してきた。しかし、2階まで運ぶ面倒さもあって、ランドセルをリビングに放置するようになり、定位置を1階リビングに変更。学用品も収納できるラックを置いたところ、宿題や翌日の準備も1カ所で済ませられるようになった。

 「程度の差はあれ、子どもは面倒くさがり。ワンアクションでできる仕組みづくりがあるといい」とアドバイスする。「親の目の届く場所の方が安心して宿題をする」とも言う。



 二つ目は「たまに持ち帰る学用品にも『住所』を」。鍵盤ハーモニカや絵の具セット、習字道具なども定位置を決めておくと、家の中が散らかりにくい。


 三つ目は「毎日増えるプリントは親子でしっかり管理」。田中さん宅では、ファイルボックスに「宿題」「終わったプリント」「お知らせ」とラベルを貼り、学校から持ち帰る書類を長男自らが仕分けしている。保護者向けの書類は「お知らせ」、宿題や後から見直すテスト類は「宿題」へ。見直しが終わった学習プリントやテスト類などは「終わったプリント」に入れ、月1回を目安に見直す。不要なものは処分し、残したいものは別のファイルに保管する。



 帰宅後の時間を有効に使えるよう、宿題や風呂、歯磨きなど「今日やることリスト」をまとめたボードも作った。友達と遊んだり、ゲームしたりといった楽しみの時間も設けた。「『見える化』することでどこまで終えたか分かり、できた満足感がある」と話す。

 仕組みづくりは子どもと一緒に行うのがポイント。田中さんの場合も、ランドセルが片付かない理由を長男と話し合い、場所を見直した。「なぜうまくいかないのかを子どもと話し合い、一緒に原因と対策を考えることが大切」と語る。


■一連の流れを習慣化
 田中さん宅では、リビングの一角にスペースを設け、幼稚園の長女が帰宅後に自分で片付ける環境を整えている。



 

帰宅後の一連の流れはこうだ。
(1)着替えて制服をハンガーに掛ける
(2)通園バッグから体操服や水筒を取り出す
(3)バッグと帽子を棚にしまう
(4)洗濯物を2階の洗濯かごに入れる-までの行動を自分でするよう習慣化している。

 習慣が身に付くまでは、親が子どもに声を掛けて行動を促す。「うまくいかない場合は方法がその子に合っていないため。原因を探って違う方法を試している」と語る。進級したり、習い事を始めたりと環境が変わって、これまで通りできなくなることがある。生活スタイルの変化に応じてその都度見直そう。

 年齢や整理整頓の好き嫌いによっても片付け方法は異なる。「一人一人の個性に合った方法を見つけてほしい」と話す。

■ブログでも紹介 田中さんはブログ「子育ては山あり谷あり」で、整理収納の実例や子育ての悩みをつづっている。

5月26日北日本新聞・webunより