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②育てにくさは、HSCだからかも? イラストレーター太田知子の【敏感さは宝物 ななとひよこママのHSC子育て】

480万部を突破している「子育てハッピーアドバイス」(明橋大二真生会富山病院医師ら著、1万年堂出版)シリーズのイラストをはじめ、子どもを描いたかわいいイラストが人気の太田さん。プライベートでは、ちょっと敏感な心と体を持つ二人の子どものママでもあります。日々の子育ての様子を楽しい4コマ漫画とエッセーでお伝えします。

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6月下旬発売の『HSCの子育てハッピーアドバイス』(1万年堂出版発行)のイラストを担当いたしました。

すでに、だいぶ日本に浸透してきた「HSC」という言葉ですが、これを知るのと知らないのとでは、子育ては大きく違うと思います。

HSC(Highly Sensitive Child)とは、アメリカの心理学者、エレイン・N・アーロン氏が提唱した言葉で、ひといちばい敏感な子をいいます。

HSCは、人種や男女にかかわらず、5人に1人という割合で存在します。
これは、先天的なもので、育て方によってなるものではありませんし、一生変わることはありません。

赤ちゃんのときから、よく泣き、繊細で、ささいな刺激にも大騒ぎするなど、傷つきやすく、怒りやすく、とても育てにくいと感じます。
そうかと思えば、周りの人の感情がよくわかるので、子どもとは思えないほどの洞察力で(まるですべて見抜いているかのよう)、親を労ってくれたり、喜ばせてくれたりと、うれしい思いもたくさんします。

安心できる人の前では、まったく聞き分けのない子どもになりますが、外では、ルールを守り、和を乱さない優等生になります。

同じHSCでも、その個性はさまざまで、全然違うタイプもいます。

うちの子どもたちは2人ともHSCと知ったとき、子育てがとても楽になりました。

「なぜこの子は、こんなことで怒るの?」
「なぜ、こんなひどい言い方をするのだろう」
「どうして、こんなに傷つきやすいのだろう」
と思っているうちは、親も子も、とても苦しいです。

よその子を見ると、親を手こずらせない子どもばかりで、あんな子だったらどんなに楽だったか、と思ってしまうことも、少なくありませんでした。

でも、HSCという言葉に出会い、その気質を知ったとき、それまで、困った、ダメな部分、と思っていた性格を、突然、受け入れることができるようになりました。

それどころか、弱点こそ、この子の最大の強みだったのです。
それから、子どものよいところが、どんどん見えるようになりました。

字数が足りなくなりましたので次回に続きます。


※出典:ストウ夫人(著)平井芳夫(訳)『アンクル・トム物語』(母と子の名作文学21)集英社/L・モンゴメリー(著)曽野綾子(訳)「赤毛のアン」(少年少女世界の文学12『若草物語 赤毛のアン』)河出書房新社

 

 

太田知子さん

◆太田知子(おおた・ともこ)◆

1975年、東京都生まれ。
主に子どものイラストを中心に描くイラストレーター。
小学生と中学生の2児の母。
著書『子育てハッピーたいむ ななとひよこの楽しい毎日』1~3
『りんごちゃんと、おひさまの森のなかまたち』1~5