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留守番デビューのお約束 いざという時、できる?

新学期は、この春に小学校に入学した1年生をはじめ、学童保育を退所した新4年生もおり、留守番デビューする子どもが増える時期です。自立への一歩と応援する一方、もし何かあったらとの不安から、落ち着かない日々を過ごすお父さん、お母さんが多いのではないでしょうか。県警総務課長補佐の金尾浩志さんに、子どもたちを危険から守るためのヒントをうかがいました。

声掛け・つきまとい 昨年は182件

県警総務課長補佐
金尾浩志さん

 県内で発生した小学生以下に対する知らない人からの声掛けやつきまとい、スマホでの撮影などの認知件数は、2016年が137件、 17年は182件でした。児童を対象とした防犯教室が増えたことや、他県での事件事例などをニュースで知ることで、子どもたちや地域住民の方の防犯意識が高まり、警察への通報が増えていると見ることができますが、まずはこのような被害が現実にあるということを、常に意識しておくことが大事です。これらの発生時間の7割近くが、放課後の時間帯(午後3時~6時)に起きていることも覚えておいてください。

家の周りにブロック・はしごは置かない

 県警で認知している数では、住宅への空き巣、忍び込みなどの通報件数は、昨年179件ありました。中には、泥棒が空き巣に入ったところで、住人に出くわしたというケースもあります。泥棒が逃げるケースが多いですが、全国では住人に危害を加えることも事例としてあります。

 被害を防ぐためにも、在宅時、留守時に関わらず、まずは鍵をかけること。そして、侵入されにくい環境を作ることが大事だと言えます。生垣や塀などで家を覆ってしまうと、ある意味、泥棒に狙われやすい環境と言えます。あとは、足場となるようなものを家の外に置かない。玄関だけでなく、勝手口や1階の高窓などから侵入されることが多いので、ブロックやはしごなど、補助となるものを不用意に置かないことが大事です。もう一度、家の環境を見直してみてください。

低学年ならピンポン鳴っても出ない

 子どもに留守番をさせる場合は、事前に家庭でルールを話し合ってください。まずは、訪問者があっても不用意にドアを開けないこと。最近では各家庭にインターホンが普及していますので、そこでまず確認してから「どういう場合は開ける」といった家庭内のルールを決めておくことです。宅配便についても不在票が入りますし、低学年で心配の場合は、「ピンポンが鳴っても出ない」という決め方も良いと思います。電話についても、親が出掛ける時にはあらかじめ留守電にしておくとか、電話に出ないようにするとか、細かくルールを決めるのが良いと思います。一回言っただけでは、なかなか子どもは守れないので、何度も同じことを繰り返し、意識づけすることが大事ですね。

確認やイメトレで万が一に備える

 ルール作りができたら、次は何かあった時への準備です。まずは何かあったらすぐにお父さん、お母さんに連絡を取れる環境を作っておくことです。キッズケータイも普及していますし、携帯電話がなくても家の電話に、お父さん、お母さんの電話番号を短縮ダイヤルで入れておくなど、簡単に連絡を取れる手段を作っておきましょう。大人にしてみれば当たり前のことでも、子どもが理解していないことも多く、特に慌てている時には忘れがちです。特に新1年生にとっては初めての経験が多く、確認や練習(イメージトレーニング)を繰り返しておくことが必要ですね。それは、親にとってもあらためて防犯を考える良い機会にもなります。

 また、ご近所の関係を日頃から良好にしておくことも大事です。例えば、このお家は夕方子どもだけで留守番しているなとか、隣近所の方に認識しておいてもらうことで、何かあ った時の助けになってくれます。

知らない人や怪しい人と出会った時のルールとして、全国の子どもたちに防犯教室で教えている合言葉が「きょうはイカのおすし」です。

  • きょ…距離をとる
  • う …うしろに気をつける
  • は …はやめに帰る
  • イカ…いかない(知らない人についていかない)
  • の …のらない(知らない人の車にのらない)
  • お …おおごえを出す
  • す …すぐににげる
  • し …しらせる(家の人や学校にしらせる)

この言葉を覚えておくことで、子どもたちにも自然と危機察知の習慣が身につき、とっさの判断ができるようになります。ぜひ、一緒に覚えてあげてください。

 あたたかくなってくると、子どもたちだけで外で遊ぶ機会が増えてきます。その際は、「誰と」、「どこに」、「何時まで」出掛けるかを確認してから外出させることで、おかしいなと思った時に対処しやすくなります。あとは、なるべく一人にならないこと。何人かで遊ぶことも危険から身を守る重要な要素です。また、通学路や、自宅から公園までの行動範囲の中で危険な場所がないかをチェックしておきましょう。学年が上がるにつれ、子どもたちの行動範囲も広くなってくるので、人目につかない路地、用水など転落の可能性のある場所など、一緒に歩いて「ここは気を付けようね」と意識させることが大事です。