棋士(将棋):野原未蘭さん(高校1年生/15歳)【我が家の子育て】
- 2019.07.02
- エッセイ・インタビュー
その才能、どうやって見出した—?
様々な分野で活躍する県内スーパーキッズやスポーツ選手のママ・パパにそれぞれの育て方について聞きました。
野原未蘭(のはら みらん)さん(高校1年生/15歳)
昨年の中学生将棋名人戦で女子として初優勝。中学生選抜選手権を制覇し、女流アマ名人戦では大会史上8人目となる2連覇を果たすなど全国トップクラスの実力を誇る。北日本新聞文化賞スポーツ選奨受賞。祖母、両親と4人で暮らす。
父・克仁さん 母・智穂子さん
―小さい時の習い事は?
幼稚園の頃はピアノやバレエ、小学校では1、2年でチアリーディングチームにも入ったほか、4年生までは水泳も続けました。将棋を始めたのは年長児のとき。水泳をやめて鈴木英春さんの「晩成塾」に通うようになり、メキメキ上達しました。
―才能を伸ばすために心掛けたことは何ですか?
女流棋士になってほしかったので、私(父)が「棒銀戦法」を教え、勝つ喜びを刷り込みました。自宅では詰め将棋とネット対戦しかやらせていません。才能があるかは今でも分かりませんが、決勝では勝つことが多いので勝負事には向いているのかな。
―対戦で負けた時の対応は?
間違った手を指して負けたりすると、よく叱っていました。厳しい師匠と弟子の感覚でしょうか。「勝ちたいならどうして家でもっと練習しないの」とか、私たち二人で強く言ってしまっていましたね(笑)。娘は小さい時はシュンとして聞いてましたが、それでも将棋だけはやめたいとは言いませんでした。負けず嫌いなところがあるんです。最近では大会がすごく多いので、くよくよしている暇がないですね。
―娘に望むことは?
今、女流プロ棋士か(男性棋士とも対戦する)奨励会を目指すかで迷っていて、本人がどうしても挑戦したいというのなら応援したいですが、やっぱり心配ですね。今年が勝負の年かなと思っています。